ここでは、コバ(革の切り口、断面)と床面(革の裏面)の仕上げ方を紹介します。
ひと手間加えることで、革のケバだちをおさえると同時に保護にもなります。
また、ツヤを得ることが出来ますので、作品が見違えるように綺麗になりますよ。
レザークラフトをするうえで欠かせない処理ですのでここでしっかり覚えてすばらし い作品に仕上げましょう!!
今回はLサイズキーホルダーキット・サドルレザースタンダードの仕上げを例にとってご紹 介します。
それでは、下記の参考にして、準備ができたら早速始めてみましょう♪
トコノールを革の中央に多めに塗り、中央から端に向かって伸ばしてください。
床面全体に均一に行き渡るようにしてしましょう。
湿った状態のまま、タオルなどで床面を磨きます。
磨きガラス板で磨くとより綺麗に仕上がります。
革の吟面を下向きにして作業しますので、革を汚さないよう、作業面は綺麗にしておきましょう。
(参考画像では分かり安くするため、別の大きめの革を使用させていただきました。)
トコノールを含ませたタオルや綿棒で、コバにトコノールを均一伸ばし、木製丸型へり磨きやヘラ付へり磨きなどでコバを磨きます。
吟面にトコノールがはみ出してしまわないように注意しながら作業しましょう。
エッジスリッカーの工具の溝をコバにあてて、前後に動かして磨くとより綺麗に仕上がります。
革の端を、ゴム板や下に敷いたビニプライなどの端にあわせて磨く方法もあります。
エッジスリッカーの溝のない部分を使って磨いてもOKです。
SPコートをフォームブラッシュでコバからはみ出さないように塗ります。
色によっては、希望の仕上がりになるまで、重ね塗りをしてください。
(重ね塗りをするときは、指につかない程度乾いてから再び塗ってください。)
最後にトップコートをぬってツヤ出しをするとより美しく仕上がります。
SPコートが乾燥するまでさわらないようにしてください。
時期や室温にもよりますが数分で手につかないくらいまで乾きます。
完全に乾燥したら完成です!!
いかがでしたか?綺麗にしあがりましたでしょうか。
今回は早く綺麗に仕上がる方法をご紹介してみましたが、
コバの仕上げにはいろいろな方法や様々な種類の溶剤がありますので、
皆さんいろいろと試されているようです。
組合せ次第で好みにあったオリジナルの仕上げ方法も見つかるかもしれませんね♪
コバ、床面を綺麗に仕上げて、グレードアップした作品づくりをお楽しみ下さい!!