カシメの取り付け方

ここでは、レザークラフトでは必須な金具であるカシメの取り付け方をご紹介いたします。
カシメは、革のパーツをつなげるときカシメを使うと簡単に早くできますし、お好みの色やサイズを選んでデザインのアクセントとしても使えますね!
アイディアを生かして、オリジナルの作品作りに役立ててみてください!!
それでは、下記のリストを参考にしていただき、準備ができましたら早速始めてみましょう♪
ここでは片面カシメ <小>を例にご説明いたします。
( <小>以外のサイズや玉飾りカシメを取り付けるときは、取り付けたいカシメに応じた打ち具、穴あけ工具をお使いください。)


作業に必要なもの




使用する打ち具と穴あけに使用するハトメ抜き

カシメ

カシメ打ちは片面カシメ・両面カシメで兼用できます。

片面カシメ 両面カシメ

  カシメ(ミニ)……カシメ打ち(ミニ)・ハトメ抜き4号
  カシメ(極小)……カシメ打ち(極小)・ハトメ抜き6号
  カシメ(小)……カシメ打ち(小)・ハトメ抜き8号
  カシメ(中)……カシメ打ち(中)・ハトメ抜き10号
  カシメ(大)……カシメ打ち(大)・ハトメ抜き12号


玉飾りカシメ
玉飾りカシメ

  玉飾りカシメ(小)……玉飾りカシメ打ち(小)・ハトメ抜き8号
  玉飾りカシメ(中)……玉飾りカシメ打ち(中)・ハトメ抜き10号


制作のヒント



制作のヒント
ハトメリング

片面カシメは、裏側が見えなくなるような部分に使って、逆に裏側も見栄えよくしたいときなどは両面カシメを使うといいでしょう。
カシメの足の長さと使う部分の革の厚さの関係は、足の先端が少し見えるくらいがベストです。

右の画像でBくらいが理想的です。
Aだと短すぎて、長くてもCくらいまでにしたほうがいいでしょう。
しっかり止めるには、少なくとも足の先のくびれが見える必要があります。


作り方



1.穴をあける

1.穴をあける

革にカシメ <小>を取り付けるための穴をハトメ抜き8号であけます。

このときに、下にゴム板を敷くと作業しやすいです。打ち具や抜き工具を使うときは、金床やしっかりと安定したテーブルの上で作業するのが取り付けや穴あけをキレイにするコツです。
( <小>以外のサイズや玉飾りカシメを取り付けるときは、取り付けたいカシメに応じたハトメ抜きをお使いください。)


2.金具を取り付ける

2.金具を取り付ける

次に、カシメを革にセットします。
今回はキーケース作りに欠かせないの金具、四連キーの取り付けを例にとってご紹介します。
(四連キーには取り付け用の片面カシメ<小>が附属します)
Aを革の下側から差仕込みます。


2.金具を取り付ける

Bを革の穴からのぞいたAのあしの先端にのせます。
(今回は四連キーをとりつけますので、四連キーもあいだにはさみます)
打ちつけるときは下に打ち台を敷いてください。万能打ち台の穴のあいていない面を上向きにして、下に敷いて作業するとキレイにとまります。


2.金具を取り付ける(両面カシメ)

金具を取り付ける(両面カシメの場合)

両面カシメを取り付ける場合は、片面カシメと同じ手順でカシメを革にセットしてください。

両面カシメの場合、裏面も表面も同じ丸い皿(頭)の形になるので、万能打ち台のくぼみのある面を上にして敷き、カシメの頭とサイズのあう丸いくぼみにカシメの頭を入れて打ちつけてください。


3.金具を打ちつける

3.金具を打ちつける

打ち付けるときのコツは、力強く一気に打ち込むのではなく、打ち棒が垂直になるよう気をつけながら コンコンコンと少しずつ打ちつてください。
( <小>以外のサイズや玉飾りカシメを取り付けるときは、 取り付けたいカシメに応じた打ち具をお使いください。)


4.取り付けの確認をする

4.取り付けの確認をする

打ちつけ終わったら、カシメがしっかりととまっているのを確認して完成です!
打ち込みが足りずカシメが回転するようでしたら、もう少し打ち込んでしっかりと固定してください。

革のパーツは、カシメを取り付ける前に、裏面やコバ(革の断面)をトコノールなどで仕上げておくとよりきれいな作品になりますよ。




スタッフからのコメント

いかがでしょうか。今回のカシメはうまく付けられましたか?
製品作りなどでカシメをたくさん取り付けされる方は、ハンドプレス機を使うと、きれいにすばやく取り付けができます。
ハンドプレス機と専用の各種コマも取り扱っていますので、 是非ご利用くださいませ。

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